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「新シーズンを前に」
陸上部・棒高跳び 永田純也インタビュー/陸上競技部

 
   

永田純也

昨年度、ルーキーながらも本学陸上競技部の棒高跳びの第一人者として、全国の猛者達と戦っていた男をご存知だろうか。永田純也(スポ②)である。中学から陸上を始め、神奈川県立大和南高校に進学。高校3年時にはインターハイ南関東予選の男子棒高跳びで5m11の大会記録を樹立。アジアジュニアでも5m10を跳び、3位入賞を果たしている。「初の国際舞台だったが、緊張はしなかった」と永田は話した。彼の将来性を感じずにはいられない一言だった。

順大に進学後は昨年度の関カレで5m15の自己ベストをマーク。しかし、続くインカレ、日本選手権では、記録なしに終わった。「4m80(最初の高さ)が跳べなかった。走練習が多かった分スピードはついたが、〝助走スピード〟と〝跳び〟が噛み合なかった」。幾度となく繰り返してきた一連の跳躍動作。その要である助走動作。飛躍したスプリント力は、想像を絶するほど緻密な誤差を、助走に生み出していた。そこからポール越しに生じる〝跳びへの違和感〟が永田を苦しめた。

夏季シーズンが終わり、秋にさしかかる頃には永田の調子は上向き始めていた。「夏頃から修正がきいてきた。良い形で冬期を迎えられた」。永田の言葉には、新シーズンへの自信をもちらついていた。故障もなく、十分に練習をこなしてきたことも大きい。どんなトップアスリートであっても、ほんの一つの故障でパフォーマンスは大きく変動する。リスクを伴う上での競技では、意識せずともパフォーマンスにストッパーがかかってしまう。永田の強靭な体は、ビックパフォーマンスを生み出すエネルギー源であるのと同時に、彼の意識の高さの現れでもあるのだ。

 

 
 

「ロンドンが目標」

フィールドアスリート達の冬の鍛錬期と時を同じくしての、長距離陣の箱根での力走。これも永田に刺激を与えた。「駅伝には襷がある分、もの凄いプレッシャーがかかる。そういうプレッシャーが欲しい。甘やかされていちゃ世界で通用する選手にはなれない」。彼の目標の地は箱根路でなければ、国内でもない。四年後に控えるロンドン五輪だ。「今季の目標は5m30を跳ぶこと。関カレではベスト3には入りたい。五輪に出るためには、最低でも5m60は跳ばなくちゃ行けない。自分自身の頑張りしだい」。〝ロンドン五輪〟という言葉を口にしたのは、この春本学を去った競歩の森岡紘一朗以来。本学OBとなった二人が、ロンドンでの共演を果たす日もそう遠くはない。

「去年が納得のいかないシーズンだったから、残り少ない時間を大事にしたい。自分自身の夢に近づくためにも、今季は大学界の三本指には入りたい」。永田がロンドンへのカウント・ダウンを、また一つ読み進める。 【長尾暁人】

[2008年04月17日 更新]