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奇策にでるも白星奪えず/蹴球部

関東大学リーグ第7節・柏の葉公園総合競技場・5/4
チーム
前半
後半
合計
順天堂大学
筑波大学
【得点】順大・田中(59分) 筑波大・西川(52分)

関東リーグ第七節が行われた4日、本学は今季から風間八宏監督が率いる筑波大と対戦。本学はシステムを4-3-3に変更し自陣に7人を敷く守備的な布陣で臨んだ。

 

■究極のリトリート

試合開始とともに、本学の選手は攻守で二極化する。中盤のトレスボランチに入った綿引(スポ3)、三浦(スポ3)、市原(スポ1)は誰一人自陣から飛び出していこうともせず、常にDFライン前方にポジションをおく。その3人の背後には4人のDFが立ちはだかり、7人の防波堤を築き筑波大の攻撃を備える。この戦術の象徴的だったシーンは5分、カウンターから左サイドの深い位置で田中(マネ3)がボールを持つと岡本(スポ2)との連携から筑波DFを崩すと中へセンタリング。しかし、そこには伊藤(スポ3)しか走り込んでおらずボールは筑波DFにカットされる。普段であれば中盤の選手が押し上げてくるはずだが、トレスボランチはサッカーの醍醐味である攻撃を放棄しすでにDFラインの前で守備に備えていた。

立ち上がりから圧倒的にボールをもつ筑波は攻めあぐんでいた。縦パスを入れてもFWは四方八方を固められゴール前へ入っていくことができない。

本学の攻撃はというと、攻めることを許されている岡本、田中、伊藤が独力でボールを運んでいくもスピードに欠け筑波DFを打破できない展開が続く。

時間が経つにつれ筑波の攻撃陣が本領を発揮する。中盤の底に入った筑波大MF永芳はDFライン近くまで下がり攻撃を組み立て始める。そして、本学はボランチとサイドバックの関係が上手くいかず、筑波両サイドMFへの守備が後手に回る。そこをついた筑波大はスピードのある両サイドMFにボールを集め果敢にサイドからチャンスを作る。20分過ぎにドリブルでサイドを破られ立て続けにチャンスを作られるも、松本の好セーブに助けられなんとか失点を与えず切り抜ける。

前半が終盤に差しかかるにつれ、トレスボランチの一角が攻撃に参加し4人で攻めるもビッグチャンスは作れず、終始筑波大の猛攻に耐えるといった展開で前半をスコアレスで折り返す。



■MFの攻撃参加が厚みをうむ

後半、「想定外だった」と試合後に吉村監督が話したように、予想に反してDFライン近くまで下がってプレーする筑波大MF永芳に対し、プレスをかけさせるため本学はボランチを一枚あげる。しかし、筑波大の攻撃の威力は収まらず本学は守備にまわる展開が続く。

そしてむかえた52分。前半から懸念されていた右サイドを簡単に破られるとニアに鋭いクロスをあげられる。そこに走り込んできたFW西川が右足で合わせ先制に成功する。

しかし、本学はすかさず同点とする。59分に左サイドからの伊藤のCKがニアサイドに入り混戦から田中の前にこぼれる。田中は素早い反転からシュートを放つとボールはGKに当たりゴールマウスに流れ込み、試合は振り出しに戻る。

この得点を機に両者がより攻撃的になる。本学は徐々に制度が落ちだした筑波大のFWへ当てる縦パスをカットし、カウンターからチャンスを得る。20分過ぎにはカウンターから伊藤がPA中央から右足でコースを狙ったシュートを放つも枠をとらえきれない。対する筑波大も右サイドからクロスをFW木島が頭で枠をとらえるシュートを放つも松本のファインセーブに阻まれ追加点には至らない。

残り15分を切ったあたりから本学が攻撃的になったこともありトレスボランチとDFラインの間にわずかながらスペースが生じ始める。そして筑波大はそこを起点にボールをちらしサイド攻撃の活性化させる。

79分には中央から右サイドに流れたボールを筑波大FW出口が持ち込み切り返しで森(スポ4)を抜き至近距離から強烈なシュートを放つも、カバーに入った日下部(スポ2)が間一髪でブロックし得点を与えさせない。

刻々と時間が過ぎ迎えたアディショナルタイム。本学は右サイドからの伊藤のクロスを途中出場の左山(スポ1)が左足でダイレクトボレーを放つもGKのファインセーブに阻まれ劇的な勝ち越し点を奪えず試合終了。ボールを支配されながらも後半は幾度となくカウンターから筑波大ゴールを脅かしただけに、勝っていてもおかしくない試合だった。

 

■戦術的な理解を評価

試合後、吉村監督は今日の試合について、「戦術的なところのでは75点くらい。総論のところで点を取らなくてはならいという点ではアイディアや変化がまだまだ足りない。やらないといけない所をきちっと伝えればそこそこ出来るという実感はあったが。内容は悪くなかったです、普通です。今日は一人で点を取れるような選手を流経大から一人借りたかったですね。」と終始穏やかな表情で語った。

前節のやり方とは一変した守備を組織的に行えた戦術理解度の高さは素晴らしいものだった。しかし、戦術をただ遂行するだけでは勝ち星を得るのは難しい。監督が話しとように、こういった試合をものにするには戦術+選手一人ひとりのアイディアが必要になってくることは間違いない。だが、監督のコメントは今季初めてポジティブなものであり、確かな手応えを掴んだようだった。次節は10日、筑波大とは打って変わってカウンター主体の専大との対戦になる。【仙石玲】

 

メンバー表
位置
背番号
選手名
学科学年
出場
GK
1
松本 拓也
スポ2
90
DF
4
森  英次郎
スポ4
90
DF
24
中冨 翔太
スポ2
90
DF
23
佐藤 拓
スポ1
90
DF
3
日下部 諒
スポ2
90
MF
5
三浦 旭人
スポ3
90
MF
27
市原 秀篤
スポ1
▽85
MF
8
綿引 大夢
スポ3
▽74
FW
10
伊藤 大介
スポ3
90
FW
9
田中 順也
スポ4
90
FW
13
岡本 達也
スポ2
90
リザーブ
GK
29
上福元 直人
スポ1
-
DF
22
假谷 翔平
スポ1
-
DF
14
金子 拓也
スポ2
-
MF
25
田内 翔太
スポ1
→8
MF
6
竹岡 雅師
スポ4
-
MF
11
福士 徳文
スポ4
-
FW
28
左山 駿介
スポ1
→9

[2008年5月6日 更新]