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12年ぶり一回戦突破もJBLチームに敗れる/オールジャパン

◇第83回天皇杯・第74回皇后杯全日本総合選手権 1月1・2日 東京体育館

 新年初勝利。陸上部や体操部、名だたる部活があるなかでどこよりも早い勝利を挙げたのは男子バスケットボール部だった。格上と思われた九州電力戦。そして、4年生にとって引退試合となった日立サンロッカーズ戦。オールジャパンの二日間を追ってみたい。

 

■最後に走り勝った九州電力戦

 ディフェンスでの勝利だった。特にリードされたまま迎えた4Qではチーム全体で素晴らしいプレッシャーをかけてボールを奪った。終盤には九州電力の足が止まり、本学が「若さ」の勝利を印象付けた。

順大(関東代表)○86‐78●九州電力(社会人1位)
(20-19、18-22、15-16、33-21)

1Q
 本学はオールコートのゾーンプレスで相手にプレッシャーを与える。対する九州電力も、コートの角でダブルチームを仕掛けるトラップディフェンスを展開。どちらも厳しいディフェンスを仕掛けターンオーバーを誘発させた。本学は#5長嶺義晃(スポ4)が調子よく3Pを次々と決めるも、ディフェンスリバウンドが確保できず自分たちのペースを作れないまま1Q終了。1点リードするもファールトラブルで少し不安な出だしとなった。

2Q
 九州電力が本学のディフェンスを攻略し始め、落ち着いたゲームメイクをみせてリードしだす。上手くパスを回しインサイドや#4長澤の3Pで得点してくる。本学は開始二分間得点できずにいたが#10山本修二がオフェンスリバウンドから得点。それからは山本がインサイドで得点し、好調の長嶺が3Pだけでなくカットインからも点を決める。終了間際には#7高橋誉がルーズボールに飛びこむファインプレーをみせ、なんとか九州電力に喰らいつき38-41で前半を終える。

3Q
 ついにエースが目覚める。#8綿貫史宏(スポ3)が開始早々バスケットカウントを奪い3点プレーを決めると、コンスタントに得点し3Qだけで11点を稼ぎ出す。守備でも見事なブロックを繰り出し攻守にわたって活躍する。しかし、九州電力も積極的なカットインでファールを誘い、ディフェンスでも山本へのダブルチームを仕掛けるなどして本学にペースを作らせない。本学は一時逆転するも再逆転され、結局53-57で最終Qを迎える。

4Q
 両者譲らない一進一退の攻防が続く中、長嶺がファールを犯しフリースロー3本を与えてしまう。前半から思ったとおり笛を吹いてもらえず不満が溜まっていた長嶺。ついにそれを態度で示し、審判にテクニカルファールを宣告されてしまう。その瞬間、嫌なムードが流れ、本学はタイムアウトを取る。しかし、これが功を奏す。逆境に立たされた本学はプレスディフェンスにさらに激しさが増し、スティールを連発して得点する。九州電力はただでさえ疲れが見え始めたところで司令塔がファールアウトし、本学のディフェンスを崩せない。最後は本学がフリースローをしっかり決めて差を広げ86-78で試合を終えた。

主将・加藤隆一(スポ4)試合後のコメント
「今日は良かった。直前の新潟遠征で自信をつけたプレスディフェンスが上手く機能した。相手は社会人なので体力で勝とうと速い展開を目指した。(日立に対して)自分たちの出来ることを思いっきりやって向かっていくだけ」

 

■力の差を見せ付けられた日立サンロッカーズ戦

 完敗というしかないだろう。しかしそれも仕方がない。相手は五十嵐圭や竹内譲次といった日本代表を擁するプロチーム(JBL8位)。スターターの平均身長で8cmも差をつけられていたがそれ以上、文字どおり壁のように立ちふさがり本学の攻撃を寄せ付けなかった。

順大●53-106○日立サンロッカーズ
(11-32、17-25、12-30、13-19)

1Q
 前日の勝因となったオールコートプレスがまったく通じない。相手PGの#7五十嵐がどんどん速攻を仕掛けてすぐさま点を離されてしまう。5分たって14‐2と差をつけられ本学はたまらずタイムアウト。そのあとは3Pを連続三本決めて反撃するも11-32と圧倒されこのクオーターを終える。

2Q
 控えを出してきた日立。ここで差を縮めたいところだが簡単にはいかない。インサイドには211cmある外国人選手#44コーネルを入れてきて本学の山本に仕事をさせない。外からしか攻められない本学。長嶺を中心に3Pを沈めるも外と中からバランスよく攻める日立にさらに点差を広げられて前半を終了する。

3Q
 再びスタ-トのメンバーに戻してきて引き離しにかかる日立。本学は激しいディフェンスでシュートを外させるも、ディフェンスリバウンドが取れないため簡単に得点されてしまう。前半見られなったカットインからの得点や、山本がフックシュートでこの試合初得点を挙げるも流れは向かず時間は進んでしまう。さらに残り一分近くで#11北村欣也がファールアウトし劣勢のまま最終クオーターを迎えることになる。

4Q
 クオーター開始前、本学の応援席から檄が飛ぶ。それが効いたのか山本がインサイド勝負でファールをもらったのを皮切りに、本学は次々とカットインでファールを得てフリースローを決める。日立もオフェンスリバウンドから得点を決めてくるが今までのように一方的な展開にならない。最後は4年生5人がコートに立って試合終了のブザーが鳴り響いた。

 

二日間を通じ印象に残ったことがある。それは本学の応援である。伝統の「かっ飛ばせコール」をはじめ、本学の応援は選手たちに力を与え、かつリラックスさせていた。まさにチーム全員で戦っているようだった。また、本学の選手たちは非常に試合を楽しんでいるように感じられた。終盤の緊迫した状態でも、試合を投げ出したくなるような点差をつけられても選手たちは時折笑顔を見せていた。それも応援を中心として醸しだされる暖かい空気からなのだろう。これで4年生は引退となるが、チームに残した雰囲気や団結力は来期においても大きな財産としてチームを支えてくれるはずだ。

【雨宮梓】

 

[2007年1月4日 更新]